生きるエネルギーが生まれる瞬間にもっと立ち会いたい

Q.こちらに入職されたきっかけや決め手になったことを教えてください。

A.初めて介護の世界に飛び込んで早13年。もともとこちらの代表と知り合いだったこともあり、最初は“ちょっとしたお手伝いができたら”程度の感覚で入職しました。しかし、自分の親の介護経験も次第に現実となり、こちらでもっと本格的に勉強がしたいと考えるようになりました。ますます高齢化が進む社会全体においてもこれからもっと必要とされるべき仕事だと感じましたし、何より自分自身の人生において役立つ仕事だと思いました。とはいえ、入職当初は知識もなければ資格も何もない状態でしたので自信もなく手探りの日々でした。しかし、たくさんのご利用者様との出会いやヘルパーのお仕事などを経験させていただいたことで少しずつこの仕事のやりがいや奥深さを知り、現在は生活相談員という立場になってご利用者様をお支えしております。

Q.現在のお仕事内容や大切に考えられていることなどを教えてください。

A.生活相談員は基本的にはご利用者様に対する窓口業務が主となります。例えばこちらをご利用になられたい方への見学のご案内や各種契約手続き、お悩みやお困り事に関するご相談やさまざまな連絡会議への参加、関連機関との調整などといったことが私たちの仕事です。それに加えて、私は実際のデイサービスの現場でのケアにもあたっています。ご利用者様とのふれあいはこの仕事において最も楽しみなことのひとつです。現在こちらをご利用いただいているみなさんは70代から90代まで年齢層も幅広いです。総じてみなさんお元気で、目標を持って活動されている方が多いので私も「負けてられない!」と良い刺激をいただけています。リハビリマシーンを使ってのトレーニングや多彩なレクリエーション活動などを通じて、みなさん活き活きとした表情で思い思いの時間をこちらで過ごされています。
この仕事は人生の大先輩にもあたるような方々のケアを行う仕事です。言葉遣いや態度などもくれぐれも失礼のないよう注意していますし、その方の大切にされてきた価値観やバックグラウンドなども敬い接することを心がけています。何度もお会いするうちについつい近しい存在のように感じてしまいがちですが、適切な距離感を保つこともこの仕事においては決して忘れてはならないことです。

Q.この仕事を通じてやりがいや充実感を感じる瞬間はどんなときですか?

A.一人一人の方がさまざまなご事情を抱えながら生活を営まれています。中には浮かない表情をされてこちらにお越しになられる方もいます。それでもここで楽しいひと時を過ごされて、お帰りになられる頃にはすっかり元の明るい表情に戻って「楽しかったよ」「ありがとう」などといった声をかけていただける瞬間にはこの仕事の大きな意義とやりがいを感じます。認知症などさまざまなご自身の病と闘われている方も少なくありませんが、自分らしく活き活きと過ごせる時間を持てることは生きることへの大きな原動力となります。そういった時間をともに過ごす中で自分自身も深く考えさせられますし、もっとみなさんが楽しめる工夫や空間作りに努めたいと思います。

Q.この仕事を通じて感じるご自身の成長とは?

A.この仕事に就く前の私は人前に出るようなことはとても苦手で、裏方の仕事ばかりを選ぶようなタイプでした。しかしこちらに来てみなさんと一緒にレクレーションを楽しんだり、日替わりでリーダーのような立場になる仕事を経験をしていくうちにだんだん克服されてきて今はそこまで苦手に感じることもなくなりました。人としても一皮むけたような実感がありますし、コミュニケーション力などはここに来てとても鍛えられたように思います。

Q.これからの目標や達成してみたいことはありますか?

A.実生活においても義父の介護が必要となってきました。当然ながら時間の制約などの問題も出てきますので、今は仕事との両立が自分の中での大きなテーマです。この仕事はこれからも長く続けたいと考えているので、早く自分のペースをつかみたいというところが正直な目標です。入職当初の思いでもあった「いつか自分の家族に介護が必要になった時」が今まさに訪れています。今までこちらで培ってきた経験を存分に活かすことができればと思っています。また、自分もご利用者様たちと同じ立場になってみて初めてわかったことが多くあります。等身大の感覚が新たな強みに加わって、ご利用者様やご家族の抱えられている不安なお気持ちやお困り事にもっと深く寄り添うケアができればと願っています。

Q.職場の風土や雰囲気を教えてください。

A.デイサービスには現在8名のスタッフがいますが、生活相談員は私と代表の2名で行っています。シフト制で無理のないようにお互いが助けあいながら勤務しています。お休みの相談にも柔軟に対応していただけて何でも気軽に相談しやすい雰囲気があります。接遇がとても大切となる現場ですので、気づいたことがあればみんなで随時共有するように努力しています。他職種との連携もとても深いですので、気づいたことや申し送りなどの連絡事項は漏れのないようにみんなでこまめにノートに書き込むなどして工夫しています。

Q.この仕事に向いている方や「こういう人と一緒に働きたい」と思われる方はどんな方ですか?

A.相手のことを一歩踏み込んで深く知ることが大切となる仕事です。そのときの相手の空気感や言葉にならないような部分も丁寧にすくい上げることが必要です。また、相手に正しく言葉や情報を伝えることもとても大切な現場です。コミュニケーション力や相手を心から理解しようと懸命に努力できる方とぜひ一緒に働きたいですね。

介護職員勤務1年目:M.Mさん

 

育児と両立して自分らしく働ける場所

Q.こちらに入職されたきっかけや決め手になったことを教えてください。

A.こちらに来る前は特養や有料老人ホームなどで勤務していました。介護の世界に入ってからは今年で7年目となります。育児中でもあるため、通いやすさとフレキシブルな働き方ができる職場ということを重視してこちらを選びました。子供が小さい頃ほどどうしても急な体調不良などで職場にはご迷惑をおかけしがちで心苦しいです。しかしここには私と同じように育児と仕事を両立されてきた頼もしい先輩方がとても多くいらっしゃいます。大変理解があっていつもみなさんに助けられています。仕事面においての先輩ということだけでなく、先輩ママというつながりも持てることで何でも気軽に相談できるアットホームな雰囲気があり、とても安心して働くことができています。

Q.現在のお仕事内容や大切に考えられていることなどを教えてください。

A.こちらはデイサービスですので比較的元気なご利用者様を中心に、リハビリなどのプログラムを積極的に展開しています。特に女性はパワフルに活動していらっしゃる印象がありますね。もちろん中には食事介助やトイレへの誘導、入浴介助などのお手伝いが必要となる方もいらっしゃいますが、基本的には自立されていらっしゃる方が多いので必要に応じてお手伝いをさせていただくようにしています。送迎の添乗からリハビリのお手伝い、レクレーションの実施など業務内容は日によってさまざまですが、基本的には「見守る」といったスタンスでのケアが中心です。ご利用者様とはなるべくお一人お一人と深く関わりを持てるようにお話ししながら、ここでの時間を安全にお過ごしいただけるように配慮しています。まだこちらに勤務して日が浅いのですが、もうご利用者様たちから名前も覚えていただいて毎日とても楽しく働けています。リハビリやレクリエーションの種類もこちらの施設はバリエーション豊かなことが特徴で、自分自身にとっても勉強になることが多い現場です。ご利用者様は生き生きとした表情で活動されている方が多いので、自然と私まで前向きな気持ちになっていますね。

Q.この仕事を通じてやりがいや充実感を感じる瞬間はどんなときですか?

A.自分の名前や顔を覚えてもらえることが今はとても嬉しいです!毎日たくさんのご利用者様がお越しになられますので、そういった中で日々新しい出会いがあることもこの仕事ならではの楽しさです。頼りにされていることを実感できる瞬間はもちろん素直に嬉しく感じますし、何気ない会話の中にも「ありがとう」が飛び交う瞬間などはこの仕事のやりがいを強く感じています。

Q.この仕事を通じて感じるご自身の成長とは?

A.以前は特養や老人ホームなどに勤務していましたので、リハビリやレクレーションひとつをとってもデイサービスとは内容が異なっていました。できること、できないことがそれぞれの施設によって細かく違う中で、こちらに入って視界がぐんと広がったとも言うのか、無限の可能性を感じるような場面に多く出会いました。「今日のレクリエーションは何をしようかな?」とあれこれメニューを考えることも今の自分にとってはとても楽しみなことのひとつです。ご利用者様のできることが少しずつ増えたり、前向きに興味を持てるものが新たに見つかるということは自然と笑顔が飛び出すことでもありますのでそばにいてワクワクしますね。また、ご利用者様は人生の大先輩にあたるような方々ばかり。ためになる深いお話をしてくださる方も多くて、私自身も心の幅が広がっていくような気がしています。育児のお話も参考になるアイデアが多く、毎日とても新鮮な気持ちで楽しくお世話させていただいております。

Q.これからの目標や達成してみたいことはありますか?

A.将来的には介護福祉士の資格を取得したいと考えています。その前段階となる実務者研修が目下の目標です。今までの経験も糧にして、こちらでさらなるステップアップを目指してゆけたらと思います。

Q.職場の風土や雰囲気を教えてください。

A.現在私は週4日の曜日固定というスタイルで勤務しています。勤務時間は8時半から17時45分まで。残業もないためオンオフの切り替えがとてもしやすく働きやすいです。経験豊富なベテランスタッフが多いので、わからないことがあってもすぐに解決できるので安心して働くことができています。お休みもみんなで相談しあいながら柔軟に希望を叶えられるよう対応してくださっています。情報交換の場も活発で、看護師さんなど他職種のスタッフさんたちとの連携も厚く、何でも垣根なく相談しやすい環境です。

Q.この仕事に向いている方や「こういう人と一緒に働きたい」と思われる方はどんな方ですか?

A.積極性のある明るい方であれば誰でも向いている仕事だと思います。こちらは育児中の方でも無理なく働きやすい環境がありますので、特に復帰の場を探されているような方にはとてもおすすめできる職場ではないでしょうか。新人さんには一対一で先輩スタッフがついてくださり、優しく教えてくださるので安心して仕事に取り組めます。デイサービスですので重度の介護が必要となる方は比較的少ないです。初めての介護の現場となる方にもスタートしやすい場所だと思います。

ケアマネージャー勤務1年目:Sさん

 

その方らしく輝けるための豊かな形を創造する仕事

Q.こちらに入職されたきっかけや決め手になったことを教えてください。

A.実は私は15年ほど前にこちらに一度入職し、10年ほどデイサービスの介護職員として勤務していました。こちらの施設が立ち上げられたタイミングと私がヘルパーの資格取得のために学校に通っていた時期とがちょうど重なっていたこともあり、こちらの求人を知りました。当時の学校の仲間たちも何人か同時に入職を希望していた心強さもあり、ぜひ私も一緒に働きたいと思いました。新しい施設ができるということ自体にもワクワク感がありましたし、何よりすぐに資格を活かした働き方ができるということは嬉しかったですね。その後、現場経験を積みながらケアマネージャー資格を取得し、さらには別の施設での経験も重ねてきました。約1年前に「もう一度こちらに戻って働いてみないか」というお声がけをいただき、現在はケアマネージャーという立場で再び勤務させていただいております。

Q.現在のお仕事内容や大切に考えられていることなどを教えてください。

A.ケアマネージャーは介護保険の枠内でご利用者様に最適なケアプランをご提案することが仕事です。ご利用者様はお体の状態や家庭環境などさまざまなご事情を抱えられています。どのようなサービスをどのように活用するのがその方にとってのベストな形かを、一人一人プランニングして差し上げることが私たちの仕事です。介護事業サービスはまるで扇の形のように広がっています。ケアマネージャーはまさにその扇のかなめ部分に位置しています。一人当たり30名ほどのご利用者様を担当しておりますが、毎月全員の方のご自宅を訪問し、健康状態や適切なサービスを受けられているかなどといったさまざまな観点での確認作業を行っています。また、関連する事業所を回っての調整やご相談なども私たちが担っている大切な役割です。日を追うごとに各ご家庭のご事情も変化しています。また、ご利用者様ご本人も転倒など新たな問題が発生していることがよくあります。そういった変化にも敏感に気づき、臨機応変に迅速な対応が求められるのがこの仕事の特徴です。
核となるのはやはりご利用者様やご家族との信頼関係です。何度も直接顔をあわせてお話しをするからこそわかること、真摯に心を傾けるからこそわかることがあります。各ご家庭のご事情に対して一歩深く踏み込んで、あれこれとお話をお伺いしなければならない仕事でもありますから、「この人なら信頼して話ができる」と思っていただける環境作りをすることが何より重要です。決してパターン化できませんから、まずはお話をじっくりとお伺いして、まっすぐにその方のことだけを考えることを毎回意識するようにしています。ご利用者様の中には逆に私たちに遠慮して本当の思いをなかなか口にしづらい方もいらっしゃいます。ぜひ安心して素直な気持ちをお話しいただければと切に思います。

Q.この仕事を通じてやりがいや充実感を感じる瞬間はどんなときですか?

A.ふとした瞬間にご利用者様との絆を確かめられるようなときはとても嬉しいですね。例えば、ご提案したサービスを体験されて「楽しかった!」と嬉しそうにご報告いただけるときや、ご家族の方から感謝の言葉をいただけるときなどはこの仕事のやりがいを強く感じます。歩行が困難だった方が歩行器をご利用されることで少し遠くまで歩けるようになって、「もっと外に出て歩きたい!」といったような前向きな気持ちを後押しできたり、その方にとっての世界が広がったようなお話をお伺いするときには心から嬉しく感じられます。活き活きとされた表情を見るときだけでなく、どこかほっとされたような安堵のご様子が伝わってくるときにもこの仕事の価値をあらためて考えさせられます。

Q.この仕事を通じて感じるご自身の成長とは?

A.経験の数だけ自分の知識となり、自信にもつながっていくことを今実感しています。もちろんうまくいくことばかりではなく苦い経験もあります。そういった日々のご利用者様との出会いをひとつひとつ大切に積み上げて、さらに良いケアプランをご提供できたらと思います。

Q.これからの目標や達成してみたいことはありますか?

A.今はこの毎日をコツコツと丁寧に積み重ねることが目下の私の目標です。たくさんの方との出会いを通じて、たくさんのケースを知るという経験を重ねた分だけ自分の力になっていくと信じています。まだこちらでのケアマネージャーとしての勤務経験も浅いですので、今目の前にいらっしゃるご利用者様のことをまっすぐに見つめる姿勢をこれからも大切にしてゆきたいと思います。

Q.職場の風土や雰囲気を教えてください。

A.こちらにいるケアマネージャーは現在3名。男性1名、女性2名という構成です。相談したいことや共有したい案件などがあれば随時情報交換を活発に行っていますし、勤務体制も無理なく、お休みの希望も相談しやすくとても働きやすい職場だと思います。外部の研修にも自由に参加できますので、自分がもっと勉強を深めたい事柄や興味のある分野には積極的に触れることができます。

Q.この仕事に向いている方や「こういう人と一緒に働きたい」と思われる方はどんな方ですか?

A.一人一人のご利用者様に対して一生懸命に向きあうこと、相手の話をしっかりと聞けることはこの仕事においてとても重要なことです。また、ケアマネージャーの仕事は自分自身でも積極的に見聞を広げる努力が欠かせないものです。そういった意味では学ぶことを楽しめる方はとても向いている仕事ではないでしょうか。さまざまな現場経験をされてきた方こそ、ぜひステップアップとして多くの方にチャレンジしていただきたい資格でもあります。ぜひ興味のある方はお問あわせいただければと思います。

介護職員勤務8年目:K.Tさん

 

体温を肌で感じるように
繊細な気持ちを素直な心で受け止めて

Q.こちらに入職されたきっかけや決め手になったことを教えてください。

A.こちらに入職してからは8年目ですが、介護の仕事に就いてからは15年以上となります。以前は訪問介護の現場でご利用者様の在宅生活をお支しておりました。ケアマネージャー資格も取得し、自分の新たなるステージとしてこの資格を活かした働き方がしたいと思いここを選びました。またもうひとつ、私は実は介護認定調査員としての顔も持っています。調査員は要介護認定を受けられる方々に対して公正なジャッジを行うことが仕事ですので、自分勝手な思い込みや偏った考え方を持ち込むことは決してできません。常に現場感覚を忘れない努力も必要となるため、一般のご利用者様とほどよい距離感を保ちつつ自分のためにも勉強になるこちらでぜひ働きたいと思いました。自分の働くペースやスタイルなどもこちらは細やかに希望を聞いてくださる環境があり、自分らしく伸び伸びと働ける場所だと思いました。今でも自分のやりたいことや意思を尊重してくださいますし、何でも気兼ねなく相談できる雰囲気があるので大変ありがたく感じています。

Q.現在のお仕事内容や大切に考えられていることなどを教えてください。

A.現在は入浴介助をメインとして担当しています。限られた短い時間内での勤務ということもあり、自分の担当すべき業務内容も明確です。入浴介助はご利用者様の身体介護のひとつにあたるわけですが、さまざまな動きを安全に行うためにはフロア担当のスタッフをはじめ、さまざまな介護職員との円滑なコミュニケーションがとても重要となります。入浴介助はとかく体力が必要ですが、それと同じくらい頭も使わなければできない仕事だと感じています。ご利用者様の安全を何より第一に考えながら、いかに効率よくその後の段取りやスタッフの動きなども考慮して今最適な動きを判断しなければなりません。例えるなら生きたパズルのようです。ここはデイサービスですので比較的介護度としては低い方のご利用が多いです。それでも毎回状況は自在に変化しますしスタッフ側の体制も複雑に絡みあって、決して毎日単純作業を繰り返せば良いといったような現場ではありません。そこにこの仕事の楽しさがあり難しさがあります。
私が大切にしていることは「ご利用者様を感じること」。まさに肌で体温を感じるように、ご利用者様のお気持ちの温度や繊細な感覚を素直な心で感じ取ることです。ご利用者様の中には自分のお気持ちをうまく表現できない方もいらっしゃいます。そういった方のケアこそ自分の心をまっさらにして、まっすぐに目を見て向かいあうことを意識しています。

Q.この仕事を通じてやりがいや充実感を感じる瞬間はどんなときですか?

A.やはり入浴を終えられたご利用者様のすっきりとされた表情や嬉しそうな姿を見るときにはこの仕事のやりがいを強く感じます。入浴介助は特に目的や結果が他の仕事に比べると明確ですからわかりやすい達成感もあります。私自身もやり遂げた実感が持てますから、仕事をしていてとても楽しいです。当たり前のことですが、介助が必要になるということはご自身では難しいということです。不便さや不自由さから生まれる辛いお気持ちを少しでも軽くして差し上げられるお手伝いができるということは、自分が役に立っていることを直接的に感じられますし充実感があります。

Q.この仕事を通じて感じるご自身の成長とは?

A.以前は在宅の現場にいましたので、どちらかというとご利用者様と一対一の関係性の上で成り立つ仕事が多かったです。しかし、こちらにきて「チームとしてご利用者様をお支えする」というやり方に新鮮さを感じています。たくさんのスタッフが日々連携しています。足りない部分に誰かが気づけばフォローをしたり、問題があればみんなで活発に話しあってさらに良いケアを目指そうと団結しています。難しさもある中で助けあう姿勢が根底にあることで自分自身も安心して仕事と向きあえるようになりました。

Q.これからの目標や達成してみたいことはありますか?

A.私はもう介護の世界に入って長くなりますので逆に経験がある分、自分では気づかないうちに“なあなあな感覚”になってしまっている部分もあるのではないかと折に触れて自分を戒めるようにしています。新人の頃のような、目の前にいる相手のことを全身全霊をかけて感じ取るような気持ちをこれからも忘れずにいたいと思います。

Q.職場の風土や雰囲気を教えてください。

A.仲間とのコミュニケーションがとても重要となる現場です。相手の状況を敏感に察知して、自然と声を掛けあえるような良い風土があります。また、子育てと両立して働かれている方などは午前中の時間帯などそれぞれが働きたいスタイルを持っているのもここの特徴です。ご自身の経験値を上げるために目標高くご利用者様と向きあわれている方も多く、スタッフ間でも良い刺激がいただけてとても楽しく働けています。

Q.この仕事に向いている方や「こういう人と一緒に働きたい」と思われる方はどんな方ですか?

A.誠実であることはとても大切な要素だと思いますが、経験の有無はそれほど問題ではないと思います。心を込めて相手のことを思いやれる方であれば年齢も前職もまったく関係なく、誰でも始められる仕事だと思います。ぜひ私たちと一緒にここで働いてみませんか?

生活相談員勤務13年目:S.Tさん

 

生きるエネルギーが生まれる瞬間にもっと立ち会いたい

Q.こちらに入職されたきっかけや決め手になったことを教えてください。

A.初めて介護の世界に飛び込んで早13年。もともとこちらの代表と知り合いだったこともあり、最初は“ちょっとしたお手伝いができたら”程度の感覚で入職しました。しかし、自分の親の介護経験も次第に現実となり、こちらでもっと本格的に勉強がしたいと考えるようになりました。ますます高齢化が進む社会全体においてもこれからもっと必要とされるべき仕事だと感じましたし、何より自分自身の人生において役立つ仕事だと思いました。とはいえ、入職当初は知識もなければ資格も何もない状態でしたので自信もなく手探りの日々でした。しかし、たくさんのご利用者様との出会いやヘルパーのお仕事などを経験させていただいたことで少しずつこの仕事のやりがいや奥深さを知り、現在は生活相談員という立場になってご利用者様をお支えしております。

Q.現在のお仕事内容や大切に考えられていることなどを教えてください。

A.生活相談員は基本的にはご利用者様に対する窓口業務が主となります。例えばこちらをご利用になられたい方への見学のご案内や各種契約手続き、お悩みやお困り事に関するご相談やさまざまな連絡会議への参加、関連機関との調整などといったことが私たちの仕事です。それに加えて、私は実際のデイサービスの現場でのケアにもあたっています。ご利用者様とのふれあいはこの仕事において最も楽しみなことのひとつです。現在こちらをご利用いただいているみなさんは70代から90代まで年齢層も幅広いです。総じてみなさんお元気で、目標を持って活動されている方が多いので私も「負けてられない!」と良い刺激をいただけています。リハビリマシーンを使ってのトレーニングや多彩なレクリエーション活動などを通じて、みなさん活き活きとした表情で思い思いの時間をこちらで過ごされています。
この仕事は人生の大先輩にもあたるような方々のケアを行う仕事です。言葉遣いや態度などもくれぐれも失礼のないよう注意していますし、その方の大切にされてきた価値観やバックグラウンドなども敬い接することを心がけています。何度もお会いするうちについつい近しい存在のように感じてしまいがちですが、適切な距離感を保つこともこの仕事においては決して忘れてはならないことです。

Q.この仕事を通じてやりがいや充実感を感じる瞬間はどんなときですか?

A.一人一人の方がさまざまなご事情を抱えながら生活を営まれています。中には浮かない表情をされてこちらにお越しになられる方もいます。それでもここで楽しいひと時を過ごされて、お帰りになられる頃にはすっかり元の明るい表情に戻って「楽しかったよ」「ありがとう」などといった声をかけていただける瞬間にはこの仕事の大きな意義とやりがいを感じます。認知症などさまざまなご自身の病と闘われている方も少なくありませんが、自分らしく活き活きと過ごせる時間を持てることは生きることへの大きな原動力となります。そういった時間をともに過ごす中で自分自身も深く考えさせられますし、もっとみなさんが楽しめる工夫や空間作りに努めたいと思います。

Q.この仕事を通じて感じるご自身の成長とは?

A.この仕事に就く前の私は人前に出るようなことはとても苦手で、裏方の仕事ばかりを選ぶようなタイプでした。しかしこちらに来てみなさんと一緒にレクレーションを楽しんだり、日替わりでリーダーのような立場になる仕事を経験をしていくうちにだんだん克服されてきて今はそこまで苦手に感じることもなくなりました。人としても一皮むけたような実感がありますし、コミュニケーション力などはここに来てとても鍛えられたように思います。

Q.これからの目標や達成してみたいことはありますか?

A.実生活においても義父の介護が必要となってきました。当然ながら時間の制約などの問題も出てきますので、今は仕事との両立が自分の中での大きなテーマです。この仕事はこれからも長く続けたいと考えているので、早く自分のペースをつかみたいというところが正直な目標です。入職当初の思いでもあった「いつか自分の家族に介護が必要になった時」が今まさに訪れています。今までこちらで培ってきた経験を存分に活かすことができればと思っています。また、自分もご利用者様たちと同じ立場になってみて初めてわかったことが多くあります。等身大の感覚が新たな強みに加わって、ご利用者様やご家族の抱えられている不安なお気持ちやお困り事にもっと深く寄り添うケアができればと願っています。

Q.職場の風土や雰囲気を教えてください。

A.デイサービスには現在8名のスタッフがいますが、生活相談員は私と代表の2名で行っています。シフト制で無理のないようにお互いが助けあいながら勤務しています。お休みの相談にも柔軟に対応していただけて何でも気軽に相談しやすい雰囲気があります。接遇がとても大切となる現場ですので、気づいたことがあればみんなで随時共有するように努力しています。他職種との連携もとても深いですので、気づいたことや申し送りなどの連絡事項は漏れのないようにみんなでこまめにノートに書き込むなどして工夫しています。

Q.この仕事に向いている方や「こういう人と一緒に働きたい」と思われる方はどんな方ですか?

A.相手のことを一歩踏み込んで深く知ることが大切となる仕事です。そのときの相手の空気感や言葉にならないような部分も丁寧にすくい上げることが必要です。また、相手に正しく言葉や情報を伝えることもとても大切な現場です。コミュニケーション力や相手を心から理解しようと懸命に努力できる方とぜひ一緒に働きたいですね。